(1)シルクタンパク質ナノファイバーの製造と利用技術の開発
シルクと生分解性の有機材料との複合ナノファイバーが製造できました。生分解性素材素材をシルクに複合した太さ斑の少ない超微細ナノファイバーは、化粧品分野、医療分野で応用できる新素材です。
(2)グラフト加工・化学加工によるシルクへの機能性付与技術の開発
化学加工したシルクは、工業廃液中の重金属を効率的に除去します。環境浄化、環境保全にも役立つシルクの応用を目指した研究を進めています。
(3)化学加工した絹織物の力学的特性を評価
絹織物の風合いに及ぼす化学加工の影響を調べています。
研究テーマの例を紹介します。
有益な研究成果が得られている例を紹介します。
シルクの風合い評価
グラフト加工でかさ高くなったシルクの力学的特性値はKES(Kawabata Evaluation System)測定装置で評価できます。シルクの風合い特性に及ぼすグラフト加工の影響を解析することで新しい機能を持つシルクの開発に有益な成果がでています(坂口明男先生との共同研究成果)。
シルクナノファイバーの製造
シルク溶液をエレクトロスピニングし、紡糸条件(印加電圧、シルク溶液濃度)と繊維径との関係を追求しています。そろった繊維径の極細のシルクナノファイバーを製造する最適条件を解明しながらナノファイバーの応用を狙って研究を進めています。
防炎性シルクの製造
グラフト加工試薬で絹織物を処理すると炎を近づけても炎が燃え広がらない特性を持つ絹織物が製造できるようになりました。